CDAキャリアカウンセラー2次試験対策（その１）～自然な支援スタイルとは？
2016年04月以降、
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「自然な支援スタイル」について復習してみましょう。これ、CDAキャリアカウンセラー2次試験対策では、たいへん重要な概念だと思うのですが、誰も教えてくれないのです。しかし、これを理解しているかどうかで、2次試験のロールプレイング（ロープレ）は大きく変わると思うのです。
テキストにはこう書いてあります。
『支援スキルを体系立てた理論家アイビイは、とっさに出てくる持ち前の支援方法を「自然な支援スタイル」と読んでいます。いわゆる、「利き手」という考え方に似ています。体系的な支援スキルを学ぶにあたり、まずは自分自身の「自然な支援スタイル」がどういうものかを知り、成長の土台として認識しておくことは大切です。』
ここまでは誰でもなんとなく覚えていると思います。なんとなく。
しかし、次の部分・・・
『しかし、各自の「自然な支援スタイル」が、どのクライエントにも効果的とは限りません。より多くのクライエントを支援するために、CDAには自分の「自然な支援スタイル」を意識的に調整する柔軟性も必要になってきます。』
のところをしっかりと自覚しているでしょうか？つまり、ここでは自然な支援スタイルでは通用しないよと読めますよね。それなら、自身の「自然な支援スタイル」を殺さなければならないのか？ここがとても大きな判断になると思います。それは単なる2次試験対策ということではなく、実際のカウンセリングにおいても不可欠な要素となることです。自身の「自然な支援スタイル」を殺さなければならないのか？・・・決してそんなことはないと思います。結構これを殺してしまって、実際のロープレの時に「演技」をしてしまう人も多いと思います。これは逆にロープレの出来や合否に大きく影響してしまいます。テキストの続きを最後までしっかり読むと、その解決のヒントが書かれています。
『例えば、聞き上手という「自然な支援スタイル」を持った人の支援に対して、話を聴いてほしいというＡさんは満足できても、助言を求めているＢさんには満足できないかもしれません。逆も同様です。このような理由から、自分の陥りやすい支援傾向を理解し、クライエントにニーズに合わせた支援をするために、支援スキルを学ぶことはとても効果的です。』・・・そうなんです。自然な支援スタイルを理解できれば、支援スキルをしっかりと、誤解なく（正確に、間違いなく）使用すれば問題ないということです。
つまり、
自身の支援スタイルを自覚すること→自身の支援スタイルを決して殺さないこと→これを調整するために支援スキルを使用すること
が大切なのです。ということは、
①自身の支援スタイルを思い込みではなく間違いなく自覚すること
②自身の支援スタイルを殺してしまわないこと
②自身の支援スタイルをクライエントのニーズに対応させて支援スキルを使用して調整すること
が重要になります。
ところが・・・
「自然な支援スタイル」を正確に教えてくれる先生、トレーナー、先輩がおられないので、自覚していない人が非常に多いのです。一歩間違うと自分はCDAとして適切な「自然な支援スタイル」を持っていると自意識過剰に思い込んでいる人やCDAスイッチのようなものがありオンオフを切り替えれば良いと考える人はたくさんいます。とんでもないことです。そういう人がCDAキャリアカウンセラーの2次試験対策を堂々とやっているかと思うと怖ろしくなります。私の使用しているLIFO理論（自身の強みを数値として確認して調整できるツール）では、4つのスタイルが存在し、そのうちの3つのスタイルを使用している人は「自然な支援スタイル」の調整が必要であることがクリアとなります。
「なんとなく」自然な支援スタイルを「自覚する」のではなく、「正確に」自然な支援スタイルを「評価する」ことがロープレの原点にあることを忘れないでください。そんな、③を重視していきなりロープレの練習をすることは全く意味がありません。①と②を自覚してこそ、③のロープレ技術の意味があるのですから。これは誰も教えてくれません。この怖ろしい事実に1日でも早く気付かれることを切に祈っております。
傾聴スキル講座を受講しました。
ロープレの解説がわかりやすくて腑に落ちる感じでした。その場でアクション編の予約をしました。個別ロープレもお願いするつもりです。
by あっちゃん (2019-09-07 21:23)