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第41回CDA二次試験対策セミナー&ロープレの実績 [CDA 2次試験]

2016年04月以降、
国家資格キャリアコンサルタント試験の受験が必要となりました!
椰子の実では、国家資格キャリアコンサルタント試験の実技試験を支援します!! 

 

私は2013年1月から3月まで、日本マンパワーでCDA(キャリアカウンセラー)養成講座(通学)の支援スタッフを務めておりました。その時に支援していた生徒さんが1次試験を終了され、2次試験対策に取り組まれているので、7月に支援を再開することにしたのです。

実は、私、第39回と第40回のCDA(キャリアカウンセラー)2次試験対策のに関するカウンセリング&ロープレトライアルを精力的に取り組んでいました。そこでは、非常に大きな手ごたえを得ることができ、この試験を突破する秘訣を完全にマスターしたと考えています。しかし、第40回の対策を終えたと同時に「燃え尽き症候群」に襲われ、その後3ヶ月間、CDA(キャリアカウンセラー)2次試験対策に関しては沈黙の日々を過ごしました。

そこに、生徒さんからのメールがあり、「2次試験対策の講座はどこが一番良いでしょうか?」という質問をいただきました。これだけは間違いのない事実なので、「私の講座が一番良いです」と即答したところ、生徒さんから「ですよね!」という回答が得られました。このやり取りを通じて、もう一度自分を奮い立たせ、みなさんのお役に立とうと思えたのです。

そこで、7月13日に第1回目、8月4日に2回目の基本編の対策セミナーを実施しました。両日で25名の方がセミナー受講され、そのうち実践編としてのロープレトライアル(通常3回~4回)を18名の方が受講されました。このうち15名の方が合格されました。

参加者の感想、気づき、成果などは下の「コメント」のところをご覧ください。各自の成長の跡がうかがえます。既に、他の2次試験対策講座で学んでおられる方もおられると思いますが、何か悩みや迷いがあればいつでもお声がけいただけれと思います。

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このクライエント、どうなの?(第37回CDA資格認定2次試験) [CDA 2次試験]

2016年04月以降、
国家資格キャリアコンサルタント試験の受験が必要となりました!
椰子の実では、国家資格キャリアコンサルタント試験の実技試験を支援します!! 

あっという間に当日となりました。今回はメイン会場ではなく、T’s渋谷フラッグという貸し会議室のようなところでした。今回は4月21日(土)の最後の時間帯でした。4月21日・・・私の誕生日なんですね。この第37回CDA資格認定2次試験の日程が4月21日、22日と決まった時から、21日になるんだろうなと思ってました。この日に何か良いことがあれば良いのに!と思いつつも、誕生日だからこそ何らかの試練が与えられるのだろうと考えていました。

初回は土曜日の最初に時間帯、2回目が日曜日の最後の時間帯、そして3回目が土曜日の最後の時間帯・・・極端な時間枠決定はいつまで続くのでしょうか?いろんな有利・不利はあると思いますが、やはり最初と最後というのは、何かセンシティブなものがあるのではないかと思います。試験委員にも受験者にも。やっぱり、不利な気がしますね(笑)。

今回も自分の中ではトライアルと決め込んでいましたので、緊張感は全くなかったですね。さすがに3回も受けていると、飽きてきた感を否めないです。緊張しているみなさんに申し訳ないと思いながらも、あくびをしながら会場入りすると、知っている人がいたのです。Kさんの勉強会に参加されていた再受験のTさんでした。TさんとはKさんの勉強会に始めて参加した時にロープレの相手をしていただいた方でした。「お~会いましたね~」という言葉をおかけしました。Tさんはとても緊張されている面持ちだったので、緊張感が解れるような日常会話をしたことを覚えています。そして、Tさんのロープレトレーニングの様子をビデオ撮影したこともあり、回数を追うごとに確実に進化されていたので、私が言うのはおこがましいですが「トレーニングどおりで大丈夫ですよ!」という言葉を最後にかけさせていただきました。こういう場所で知っている方に遭遇するというのは、なんとなく心強いものです。

ところで、前回のブログの記事で書きましたが、今回は「気持ちに徹底的に寄り添い、感情を反映させ過ぎるぐらい反映させる」トライアルと位置づけていました。事実共有は最低限にして終始気持ちに寄り添えるロープレをしようと決めていました。もちろん、最後の口頭試問では不合格になるような審査批判も準備していました。はい。まだ自分は合格できない(してはいけない)と思っていましたので。

さて、今回のクライエントは、なかなかの強敵でしたよ(笑)。40歳代の女性で商社関連の会社に派遣社員として働いている。お子様が二人。ご相談を聞いてみると、会社からいきなり今月末に契約を更新しないことを言われ、就職活動を始めたがうまくいかず、どうすれば良いのかアドバイスをもらうために来談したとのことでした。いやいや、何が難しいかと言うと、「どうすれば良いかのわからず悩んでいる」なら直ぐにでもら気持ちに寄り添える体制に入れるのですが、「アドバイスをもらいたい」というのは実は今までのトレーニングで経験したことがなく、このキャリアカウンセリングの2次試験ではアドバイスしたり、解決しようとするのはダメと教えられていたので、導入からかなり焦りました。

そこで考えたのは、会社から契約を更新しないと言われたことについて寄り添うべきか、それとも就職活動が上手く行っていないことに寄り添うべきかどちらにしようと迷いました。みなさんならどうされますか?普通なら圧倒的に前者ですが、やはり「アドバイスをもらいたい」に焦りとともにかなりの前向き姿勢が感じられたので、後者も捨てがたいと思ったのです。

よくあるパターンでは、「転職を考えているんです!」という言葉のほとんどは、このCDA2次試験対策的には、「本当は転職などしたくない。今の仕事を充実させたい。」を意味すると言っても言い過ぎではないでしょう。この「アドバイスをもらいたい」の意味づけを考える場合に、「本当はアドバイスなどもらいたくない。本当は今の派遣の仕事を続けたいんだ!」は通用するでしょうか。派遣先が(約定に基づいて)契約更新しないと決めたのならそれを覆すことができないでしょうから、通用させるのは難しいと思います。ただ、突然に契約更新しないことを告げられたことに対してはその時の気持ちを聞いて共感したいとは思いました。

そこで、少しだけ前者に水を向けて寄り添いながら、後者を中心に進めようと考えたのです。まず、事実共有を反映させた後に、「しかし、契約更新をしないことについて、あまりにも突然のことで驚かれたでしょうね?」と話すと、クライエントは「それは驚きましたよ。家族もあるので直ぐに就職活動を始めなければならないと焦りましたよ。だから今日もここに来た次第で・・・」と返ってきました。やはり、前向きでした。突然に契約更新を言われた会社に対して向けられる特別の感情は感じられなかったため、この時点で就職活動の悩みに徹底的に寄り添うことを決めました。本当はも少し粘って、「随分突然のことに聞こえましたが、何かお心当たりはありますか?」とか、「派遣元の会社とは何かは話されましたか?」とかを聞きながら、ダラダラとやりたい気持ちはあったのですが、ここはトライアルらしく、話を前々に進ませながらも、徹底的に気持ちに寄り添ってみようと思ったのです。

「就職活動はどんな感じですか?」と聞くと、「先ほども言ったように、上手くいかないんです・・・」と返ってきました。「上手くいかないんですね~何かとても焦っておられるようにお見受けしましたがいかがですか?」とお聞きしたところ、「それは焦りますよ。家族もいるし、私が稼がなければやっていけないし・・・良い就職先は見つかりますかね?」と質問形式で返ってきました。「それは(就職先については)これから一緒に考えていきましょう・・・その焦りは家族のことを自分が支えなければならいという使命のようなものから来ているのですね~」と返しました。ちょっと間があって、「・・・自分が支えなければ誰も支えてくれないので・・・」と来たので、「これまでも一人で頑張って来ておられたんですね~」

すると、クライエントは少し怒ったような表情で、「就職先、本当に見つかりますか?」と再度聞いてきました。「それはこれから探していくことになりますが、まずは状況や気持ちを整理していきましょう。」と再度返して、「就職活動が上手く行かないことについて教えていただけますか?」と切り出しました。本当は家族ために自分が頑張ってきたことにもう少し留まりたかったのですが、怒りの表情からも就職活動に話を移した方が良いと判断したのです。今回のトライアルの目標である気持ちへの寄り添いを徹底するためにも、あまり就職活動の状況の事実確認などはしたくなかったのですが、何が上手く行かないのかは聞いておこうと思いました。

クライエントは、「年齢です。もう45歳を過ぎると求人自体が少なくなるし、ずっと商社事務をやっているので、それを活かそうと思ったら、もっと可能性は小さくなるんです・・・」というような内容を話されました。そこで、この内容を反映させた後に、「・・・長く携わっておられた商社事務の仕事を中心に探しておられてなかなか見つからないという状況なんですね~ご自身としてはやはり商社事務に拘って就職活動を進めたいと考えておられるのですか?」と問いました。

これに対しては、また怒った感じで、「拘らなければ見つかるんですか?家族を支えなければならないのでそうも言ってられないと思いますし。」・・・いやいや、なかなか話の中心が定まらない感じがしました。もうそろそろ、タイムアップの時間だし・・・合格するための焦りではなく、トライアルで何も試すことができなかったという焦りがありました。もうこれは最後のチャンスだと思って言いました。「これまで家族のことを何度も言っていただいて、何よりも家族のことを優先して考えておられて、これからもそうしたいと思っておられるのですね~」・・・タイムアップ。

お~なんという消化不良!本当に参りました。ラポール形成以前の問題なので不合格であるあることはわかりましたが、試験を受けようと決めた目的である気持ちへの寄り添いが果たせず、とても残念な気持ちでした。それにしても、私には難しい課題でした。今考えても、どうすれば良かったのかよくわかりません。確かに、事実確認を意図的に避けたので、そこにはかなり無理があったと思うのですが、それにしてもこれ程までに焦点が定まらないロープレになるとは思ってもいませんでした。ただ、ただ、ショックでした。

そのショックを引きずるカタチで、口頭試問については何を応えたかはあまり思い出せません。聞かれたことは、いつもと同じです。ロープレの評価、できなかったことについてどうすれば良かったか、クライエントの気持ち、残りの50分でどんなカウンセリングをするのか、再受験で心がけたこと、CDAの資格をどう活かすか、でした。再受験で心がけたことでは、「状況把握と気持ちへの寄り添いのバランス」と応えていたようです。あまり覚えていないのですが、不合格のフィードバックコメントにはそのように書かれていましたので。

メインの試験会場ではなかったので、前半と後半がなく、Tさんも同じ時間にロープレを終了し、たまたま同じ方向の電車だったので試験の状況について共有できました。Tさんのロープレの状況は理想的な感じで、これはTさんは間違いなく合格だと思いました。それに引き換え・・・私はというと、不合格は決定的だし、気持ちにも寄り添えなかったし、ダブルパンチでした。

これまで、CDA2次試験では、キャリアプランニングプロセスのステップ1(意思決定の必要性の自覚)の段階のクライエントがほとんどで、ステップ2(自己の再評価)さえも少ないということを聞いていて、ステップ3(職業・仕事の特定)に至っては、トレーニングの題材としても聞いたことがありませんでした。今回の試験のケースが、ステップ3であったと言い切れないところもあるのですが、クライエントの言葉や態度からも表面的にはステップ3であったように思えます。実際、キャリアカウンセリングの現場に出れば、このようなケースやニーズが非常に大きいと思いますし、経験としては無駄ではなかったと思うのですが、ちょっと不意打ちを食らった感じで、しかもクライエント役の方の容赦のない対応に屈した感じもあり・・・こんな時はどのように立ち直れば良いのかわかりませんでした。これが私の誕生日の出来事です。いやはや・・・。


 


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上司とうまくいかない悩み(第36回CDA資格認定2次試験) [CDA 2次試験]

2016年04月以降、国家資格キャリアコンサルタント試験の受験が必要となりました!椰子の実では、国家資格キャリアコンサルタント試験の実技試験を支援します!! 

いよいよ第36回CDA資格認定2次試験の当日を迎えました。とうとう、一度もロープレ(ロールプレイング)の練習をせずに試験に臨むことになりました。もちろん、日々の業務の中で、社員のキャリアディヴェロップメントは常に考えていることなので、話を聞いてアドバイスは実践していますが、この時点ではあまりキャリアカウンセリングということは意識していませんでした。また、大学生向けの就活応援ブログを立ち上げていることもあり、大学生の就活の相談に乗ることは多々ありましたが、これもキャリアカウンセリングを意識したことは皆無の状況でした。

今回の会場は、有楽町にある東京国際フォーラムです。初回の受験は、土曜日の一番初めの時間帯だったので結構緊張したことを覚えていますが、今回は不合格になることが前提なので緊張感は全くなく、しかも日曜日の一番最後の時間帯でしたので何となくのんびりとしたムードが漂っていました。一番最初と一番最後・・・こんなこともあるんですよね。

試験会場に入ると40名程が試験説明会場に集められ、前半の20名と後半の20名に分かれ、試験教室に移っていきます。今回はこの後半組だったので、本当に最後の最後だったわけです。後半組は理不尽にも?約30分説明会場で待たされることになるんですが、何もすることないので困るんですよね。初回の時は、ロープレのイメトレをしながら、しっかりとチェックポイントを明確にして、口頭試問の最後の質問である「CDA資格をどのように活かしたいのか」を何度も頭の中で繰り返したのを思い出します。でも今回は、全てぶっつけ本番で臨むことを決意していたので、そっと目を閉じて待ちました。余程リラックスしていたのでしょう・・・眠ってしまい夢を見ていました。なぜか、高校生に戻ったシーンが映し出され、テストの解答用紙が配られているのですが、数学か物理の試験のようで複雑な公式のようなものが書かれていて、何か一生懸命に解こうとしているのですが、皆目わからないのです。でもその時に、「今日は解答しなくても良いんだ」と言い聞かせている自分がいました。どこか本心としては、このCDA資格認定試験の解を求めたいと思っている自分がいたのかもしれませんね。

目が覚めたら、後半の名前が呼び上げられていました。私も20番中18番目に呼び出されました。呼び出された20名も5名ずつに分けられて、エレベータに乗って教室に引率されていくのですが・・・何か笑えてしまうんです(笑)。一種異様な光景ですから。良い大人が列を作って行進し、エレベータも共にするなんて、日常とあまりにもかけ離れた光景に「貴重な経験」として思い出されます。このことを「貴重な経験」とCDA試験の受験者の方に話すと、みんな口を揃えて言います。「もう二度とあの整列行進はごめんだ」と。

今回のクライエント情報は、商社に正社員として勤務する30歳代の女性でした。相談したい内容を聞いてみると、上司との関係が上手くいかず悩んでいるということでした。(賛否両論はあると思いますが)今の自分であれば、「悩んでいる?」からアプローチすると思いますが、その時は今回の課題は「質問」だったので、寄り添う間もなく、「上手くいっていないことを悩んでおられるんですね~、上手くいっていない?どんなふうに?」から入りました。

そのクライエントは、最近着任した上司からある程度責任のある仕事を任されているが、ほとんどコミュニケーションがなく、フォローもしてくれないし、責任も取ってくれない状況のようでした。そこで、「仕事を任されているが、上司が責任を取ってくれないのですね。そこにコミュニケーションがないことで上手く行ってないと感じられているのですね?」と返しました。

するとクラインとは、「コミュニケーションというか・・・あの上司は何もわかっていないんです。前の上司が良くできた人だったので・・・」と言い出しました。そこで「あ~コミュニケーションではなく、仕事の中身のことで上手くいってないということですね。失礼しました。前の上司は仕事がとても良くできた方だったのですね?」ここで静かにしても良かったのですが、ここはトライアルだと言い聞かせながら、「あなたにとって(前の上司の)良くできるとはどんなことですか?」と付け加えました。

クラインとは「はい。前の上司は責任ある仕事は任せてくれて、フォローもしっかりとしてくれるし、最後の責任は自分が取るということを言ってくれて、とても仕事のやりがいが感じられる環境を作ってくれる人でした。そこで間髪をいれずに、クライエントの言ったことを反射(反映)せずに、「あなたはやりがいを感じたいのですね?今の仕事にはやりがいを感じられないのですか?」とかなり極端な言葉を強調しました。今の自分であれば、「前の上司とは良い関係を維持できていたのですね~やりがいを感じながら仕事に取り組むことができていたのですね~」とゆっくり進めたいところですが、これまでの流れが、かなり良い感じに思えたので、そろそろ何か大きなミスを犯さなければという焦り?(笑)があり、思い込みに近いような大げさなことを言ってみました。

すると、意外にも、「そうなんです。それ(やりがい)がないので自分でも悩んでいるような気がするんです。」・・・マズイ。合格してしまうじゃないか。もっと前に進んでやろう・・・と思いました。そこで「どうすればやりがいが感じられるようになるでしょうね。上司には何か話をされましたか?」という超イケテナイことを言ってみました。すると「何も話してません。もういいんです。話しても無駄だと思いますし・・・」という反応でした。これに対して、「話しても無駄だと?でもやりがいを感じてやっていきたいと考えておられるんですよね?それでは悩みは解決しないので、上司と話をしてみてはどうですか?」と言ってみました。自分でもこの言葉を口にしながら、イケテナイよな~と思ってました。本当は、もっと「やりがい」に留まって、その言葉について考えてみたり、どうして今の状況でやりがいが生まれてこないのかを共に考えたりしたかったのですが、この時は前に前に進まなければ、不合格になれないぞと考えていたわけです。上司とは話す気になれないので、ここにカウンセリングを受けに来られているのですから、今そんなことを言っても無駄なことだと自分でもわかってました。

もちろん、クライエントの反応はなく、その瞬間に不合格を実感しました。そして、最後に「やりがいが持てるようになれば良いですね」と言った瞬間に終了のベルがなりました。

口頭試問では、まず、「出来栄えはどうですか?」と聞かれたので、「やりがい」のワードを中心にして、代謝を促せたが(上手くいかないという)気持ちのところを言葉として聞けなかったと伝えました。なぜ聞けなかったのか?どのように聞けば良かったかと思うか?と言われたので、クライアントの話し方や表情で「(今は)どうしようもないけど、仕事をやる気なれない、もやもやとしたものを感じ取ったので、あえて聞かなくても良いと判断したと応えました。すると審査員は、クライエントは実際どういう気持ちだったと思いますか?と聞かれたので、あれ?今伝えたところなんだけど・・・と思いつつ、「現時点では、どうにもならない腹立たしさと諦めにもにた失望感だと思います」と返しました。

次に審査員は「今回は再受験となりましたが、何か心がけていたことはありますか?」と聞かれました。私はこれを言いたいがために今回受験したんです。「はい。あります。前回の受験ではクライエントの沈黙に寄り添ったつもりでしたが、質問ができていないとの評価をいただいたので、今回はクライアントの自己探索を支援することができるような質問に拘わりました。」と応えました。その時の審査員2名の顔は今でも忘れません。試験会場全体が凍りついたような、「ここでそんなこと言ったらダメだよ」のような空気でした。「そ、そうなんですか・・・わかりました。」何か言いたそうでしたが、時間もなかったので、最後の「CDAの資格をどう活かすか?」という質問に移りました。不思議なことに「残りの50分は・・・」という質問は飛ばされた感じです。これはひょっとすると、D評価ではなく、E評価になるかな?と予感した程です。

何かすっきりとした感じはありましたが、この時点では資格を取得することのモティベーションはほとんどゼロに近づいていたと言っても言い過ぎではないと思います。本当に自分は次回受験するのだろうかと・・・思いながら山手線に乗り込んだことを記憶しています。


 


初回(第35回)受験での失敗 [CDA 2次試験]


まずは、悪夢の初回受験の話をしようと思います。
クライエントは、38歳、花屋勤務(パート)、ご主人とお子様2人(中学2年生と小学4年生)。
悩みを聞いたところ、下(小学生)のお子さんから「格好悪いので仕事を辞めて」と言われて悩んでいるということでした。

そのことを「詳しく教えていただけますか?」と尋ねたところ、先日家族で食事をしている時、お子さんが突然言い出して驚き、ご主人も上のお子さんも黙っていて(何も言ってくれなくて)さらにショックを受けたとのことでした。ここで、私は、「突然ですか、それは驚かれたでしょうね。ご家族も反応されなかったことでショックを受けられた・・・」と返しました。ところが・・・ここでクライエントは、下を向いて急に黙り込んでしまったのです。これが沈黙というやつだな・・・と思い、ロープレトレーニングでの「沈黙に付き合う」を思い出し、ここは沈黙に付き合おうと考えたのです。

相手の表情をしっかりと観察しながら、「今もショックを受けておられる感じですね・・・話しやすいことから話していただいて良いですよ・・・」のようなことを言ったのを覚えています。非言語としては、励ますようにうなづきながら大丈夫だよという感じを出して、何かを言い出すのを待っていたのです。そうですね。2分ぐらいは「我慢して」待った記憶があります。沈黙は思った以上に長く感じるので、1分ぐらいかもしれません。

こちらとしては、さぞ驚かれたでしょうね?ショックを受けておられるでしょうね?という問いかけ(質問)をしているつもりだったので待っていたのですが、単なる反射と言えば反射に過ぎないのかもしれません。どのような驚きだったのですか?どういうことにショックを受けられたのですか?と続けるべきだったのかもしれません。でもこれまでのカウンセリングの経験からも、それは「驚かれたでしょうね?」「ショックを受けられている感じですね?」と言えば、続けてくれるのが通常でした。相談に来ているのですから、こちらがそこまで言わなくても、話したいことから話してくれると思い込んでいました。

何も反応がないので、こちらから沈黙を破ることにして、言葉を発しようとしたところ、クライエントが話す言葉と偶然にもぶつかってしまったのです。何と運の悪いことでしょう。しっかりとクライエントを観察していたつもりなのですが・・・。私の、「ところで・・・」という言葉とクライエントの「私は・・・」の言葉がぶつかりました。そこで、これもトレーニングで学んだ「クライエントの邪魔をしない」という言葉を思い出し、「申し訳ありません。私は・・・何でしょう?」と返しました。そうすると、また下を向いてしまい、黙り込んでしまったのです。

困ったな~。でもこれ以上黙っていては、試験にならないよなと思い始め、割と早く沈黙を破り、先程自分が聞こうとしていた質問をすることにしました。「ところで、お子さんはなぜ格好悪いと思われたのでしょう?何か思い当たることはございますか?」と聞きました。始めの「格好悪いから辞めて」という言葉を聴いた瞬間に思い浮かべたのは、花屋の店頭で誰にでも愛想良く接客しているシーンです。ここでも思い出したのは、トレーニングでの「決め付けは禁物」という言葉であり、そういうシーンはなんとなく打ち消しながら聞いたように記憶しています。

すると、クライエントは、「よくわかりません。でも・・・最近では、仕入れや発注の仕事も任せられるようになってたのです!」と少し強い語調で話されました。あれ?その言葉には何か抜けている気がしたんです。つまり、「いつもは店頭で愛想を振りまいて仕事をしていますが・・・」などの言葉です。そこで、「そうですか、最近は店の中の仕事を任されるようになったんですね。それまではどうだったんですか?」と聞いたところ、また黙ってしまわれたのです。そして、タイムアップ。その瞬間、思いました。これは落ちたなと。なぜなら、あまり話が進んでいないこともありますが、何よりクライエントとの関係が終始ギクシャクしてしまい、話が全く噛み合っていなかったからです。

そして口頭試問が始まりました。でもこの時点ではまだ諦めてませんでした。なぜなら、直前のトレーニングでも「口頭試問で挽回できる。できなかったところを理解できていて、どうすれば良かったのかを説明できれば、大丈夫。最後まで諦めないで!」と言われていたからです。でも3回不合格になって思うことは、それはボーダーラインギリギリの時の話であり、ほとんどがロープレで決まるということです。

口頭試問では、「どうでしたか?」と聞かれたので、トレーニングで学んだように、ロープレのの概要と出来・不出来を話そうと考えました。ここで、実際にはラポールが築けなかったと言えないので、クライエントの難しさについて話そう考えました。「お子さんから仕事を辞めてほしいと言われ悩んでいるというお話をお伺いし、そのクライエントの表情や話し方からとても深刻な状況を受け取ることが出来たので、質問することよりも気持ちに寄り添いたいと考えました。その結果、この10分では具体的なお話や感情も聞ける状態には至りませんでした。ただ、最後の最後まで下を向いておられたので、この10分で上を向いてもらうことは難しかったように思えます。」というような責任転嫁をしたことを記憶しています。

次に試験官は、クライエントはどういう気持ちだだったと思いますか?と聞かれました。実は、3回の不合格で共通した質問はこれでした。つまり、クライエントの気持ちが全くわかってないから(あるいは気持ちを聞こうとしないから)次回へのヒントをあげるつもりで聞かれているのだと思います。「この10分間の中でわかることは、子どもから辞めてくれと言われた悲しさと家族が何も言ってくれなかった孤独感です。でも、この後、具体的な話をする中で変化すると思われます。」と答えました。すると、試験官は、「どうしてそう思われますか?」と聞かれました。しまった・・・トレーニングでもしっかりと根拠を示して説明するように言われていたのに、忘れてしまっていました。でも・・・根拠がない。何も話されていないので、明確な言葉としての根拠はありませんでした。なので、「お話しぶりと表情からです。」と対応しました。

そして、「これは最初の10分ですが、残りの50分はどのような話をしようと思いますか?」と聞かれました。「この10分では具体的なことは何も聞けていないので、仕事の内容もお聞きした上で、お子さんが格好悪いと思っていることを共に考えたいと思います。そしてクライエントが今の仕事についてどのよう思い、続けていきたいのか、そうではないのか、どのようにしてそれらを家族に伝えていきたいのかなども共に考えてたいと思っています」と返しました。この時は、試験官は2名ともいやに同意したフリをされたので、あれっ?これは少しは脈があるのかな?と勘違いしたことも覚えています。10分間でそういうことにも踏み込んでおくべきだったねというメッセージだったのでしょう。

最後に、このCDAの資格を取ったらどのように生かしたいと思いますか?と聞かれました。これについては、1回目から4回目まで全く同じ内容のことを話しています。自身が関わっている国際協力業界での人材育成に生かしたいということと、これまでの勉強で痛感したクライエントに寄り添うことを日頃の生活の中でも実践していきたいという内容です。

今から振り替えれば、確かに何も出来ていないので、不合格なんでしょう。でも、正直に言わせていただければ、クライエント役の方があまりにも意地悪だったと感じています。不合格の評価には、「質問ができていない。寄り添うことは大切だが、聞くべきことを聞かないと話は深まりません・・・」とありました。自分ではカウンセリングの違和感がないように、脈略から外れる質問はできるだけ避けて、話を促したつもりだったのですが、「質問ができていない」という講評にショックを受けて、腹立たしさを感じていました。

こんなクライエントが普通ならば、自分は何度受けても通らないだろうなと思いました。もちろん、実際の現場でも、黙り込んでずっと下を向いている学生、最初から最後まで泣いている学生、社会に対しての腹立たしさをぶつけてくる学生などを対応した経験があります。初めはとても戸惑いましたが、相手に波長を合わせる努力をして、相手も自分も落ち着かせることができるようになりました。でも、今回のロープレのように、何か効果的な質問が飛んでくるまで黙っておいてやろうという意図的な演技をされると対応できませんでした。何かとても不自然な試験で、もうこんな試験は受けないでおこうとすら思った記憶があります。

早く忘れたい記憶ですが・・・嫌な記憶は忘れないものですね。この文章を書きながら、なぜこんなにも正確に覚えているのだろうと自分でも驚きました。きっと、まだまだできていない自分と向き合うことを仕向けられているのだと思います。


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